仔エドで節分SS45題(前編)。

仔エドで節分SS45題(前編)。
節分ですね!
ギリギリですが、小ネタを思い付いたので〜。
先日言っていた若ロイと仔エド設定です。
(架月さん、やってしまいましたー!<私信)

そーいや恵方巻きって愛知だと思ってたんですが、会社の人曰わく大阪が発祥なんすか?
さておき我が家は特に何もせず終了です(笑)。昔は豆まきしたけどね〜。

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●45題「きっかけ」


「おー着いたな!」
「・・・」
「ロイ!お前なぁ、そんな仏頂面で子供達の前に出るなよ」
隣を歩くヒューズにビシリと言われる。
「・・・私は元からこういう顔だ」
「あ、見えたぞ。どーも!」

人の言葉を無視してヒューズが担当らしき町人に挨拶したので、小さく溜め息をつき会釈した。


イーストシティより更に東の田舎、リゼンブール。
士官学校の福祉授業の一環で子供たちのお楽しみ会に行く事になった。
・・・正直子供は苦手だ。
他の候補地であった医療施設に希望を出していたのに、ヒューズによって勝手に変えられた。

担当者と思しき町人は町長で、役場に案内される。
持ち前の愛想の良さを活かして説明を聞いたが、内心早く終えたい気持ちでいっぱいだった。

「よぉ!初めまして!俺はマース・ヒューズ。こっちの仏頂面の兄ちゃんはロイ・マスタング」
「・・・おい」
「今日は東の国にある行事の『節分』を紹介するぜ!イェイ!」
「イェイ!」
ヒューズが人好きする笑顔でテンション高く声を上げると、最初士官学校の人間なんて、と不安げだった子供たちは、元来賑やかな子たちが多いのか、楽しげに声に応えた。
「節分ってのは、簡単に言うと悪鬼を払うおまじないみたいなもんだな」
「お前、それは大雑把過ぎるだろう。節分と言うのは」
余りに軽いノリの悪友に、仕事として正しい知識を教授しないととツッコミかけるが、元気そうな声に遮られた。
「はいはい!おまじないってなにするんですかー?」
青い瞳にストレートの金髪を持つ少女が興味津々に質問してきた。
「おー、良い質問だ!お嬢ちゃん名前は?」
「ウィンリィです」
「ウィンリィちゃんか。よしよし。まぁ色々あるが、鰯に柊差したり」
「はい!鰯ってこの辺じゃ採れなくないですか?」
ヒューズが説明しかけると、今度は珍しい金の瞳に金髪の少年が質問をした。
見た所4〜5歳位だろうか。その歳で国の漁獲状況を知っているとはなかなか利発そうな子だ。
「おー、君も良い質問だね!名前は?」
「あ、アルフォンスです」
「アルフォンス君。そう!我が国では希少な魚だ!と言う訳で」
「と言う訳で?」
コホン、とヒューズがもったいぶって言うと、子供達は興味津々に目を向けた。
コイツは昔から子供を楽しませるのが上手い。
彼に任せてしまえば子供達も喜ぶだろう、とロイは傍観を決め込むことにした。
が。
「悪鬼払いのおまじない・・・悪い鬼の役の人にあるものを投げて追い出す・・・」
嫌な予感。
「『豆まき』大会を開催する!」
ヒューズがバン!とどこに持っていたのか図解を壁に貼った。
「おぉー!」
「誰が豆か!」
正確に意味を解した子供達が面白そう!、と歓声を上げる中ひとつ変わった歓声を聞いた気がしたが、そんな事より。
ソロリと移動しようとすると、ガシリと肩を掴まれた。
「もちろん鬼役は俺達が買ってやるぜぃ!払えるって思った奴はかかってきな!」
「ちょ、」
「おー!!」
ヒューズが子供達を盛り上げるように言うのに、案の定子供たちは大盛り上がり。
さっきまでは子供受けする性格をありがたいと思ったが、今は憎いと思った。


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すみません、時間切れ・・・。終わらなかった○| ̄|_

続きますが、しばし間があくかもしれません・・・。

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