イイ塩梅(SS)。

イイ塩梅(SS)。
沈みっ放しでスミマセン(>_<)
何だか体調悪いのかやたら眠かったり頭痛がしたり肌が激しく荒れていたりで、パソコン立ち上げられない日々です・・・(遠い目)。

そんな中、昨日の「11月11日」のゾロ目「イイ!イイ!」(笑)に因んで寝しなに下らないSSを思い付きました(笑)。

今日発売の本誌が確実にシリアスだろうな、と思っているので、買う(読む)前に書いてしまえ!と思ったんですが、この時間じゃあ読んだ人の方が多いですかね(^^;)
(これから帰るんで・・・)

そんなんですが痛い増田さんSS決行。←あ。
色々スミマセン・・・!


画像。
元・地元のたまたま発見した焼き肉屋さん。一見、営業してんのかな?と言う店構えだったんですが、すっごい美味しかった!肉厚ジューシー!←肉好き。焼き肉食べたい・・・!


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私は自分で言うのも何だが、生まれ持ったものがかなり恵まれている。

神秘的と言われるこの国には珍しい黒髪黒目。
甘いマスク。
軍人として鍛えられた、だがスレンダーな体。
背も低くもなくやたら高くもなく、バランスが取れている。
頭脳明晰、国家資格保持者で、若くして地位も名誉も得た。
勿論資産だってある。
気前だって良い。
付いてきてくれる部下達にも恵まれている。

街へ出れば女性達に囲まれ、お誘いやお見合いだって断り切れない程舞い込んで。
引く手数多で、一晩の甘い囁きさえこちらから選べる立場だ。


---だが。

私は最近変なのだ。

美しい女性よりも。
可愛い女性よりも。
甘い言葉を掛けてくれる者よりも。

気になる、一人の少年。
何一つ、媚びてくる事も少しの笑顔を向けてくる事のない少年の。

「クソ大佐!」
「無能!」
「頭は大丈夫か、若ハゲ!」
「ナンパ野郎!」
「サボリ魔!」

到底部下からとは年下からとは思えない悪口雑言の少年が。

とても気になるのだ。

本当なら上司として叱るべき態度なのに。

なのに。

「ジロジロ見てんじゃねーよ!誰が見えない程のマイクロサイズか!」

おぉ・・・。

「まだ見えねーってか?!老眼大佐!」

あぁ・・・。

「聞いてんのか?!耳までジジイかよ?!」

ふぉぉ・・・!

「アンタ本気で脳みそヤラレちゃったんじゃねぇの?!」

これ・・・!

「中尉に風穴開けて貰えばちったぁ風通し良くなってマシになるんじゃねぇ?」

これだ・・・!

普段歯の浮くようなセリフを言われるのも言うのに慣れているからか、この歯に衣着せぬ物言いが何とも心地よいのだ。
この口の悪さも日頃周りから貰う言葉からしたらスパイスのようで。
あれだ、甘いものをずっと食べているとしょっぱいものが恋しくなるのと一緒だ。


「良い、良いぞ!そのしょっぱさが君の魅力だ!」
「・・・・・・はぁ?」

この絶妙な塩梅加減を伝えようと小柄な少年の肩を掴むと、稀有な金瞳をもの凄く胡散臭いものを見る目つきと可哀想なものを見る目つきを見事に半々に表現して来た。

「あぁその瞳も絶妙な塩加減・・・!」
「・・・・・・・・・中尉ーー!コイツ変!」
「良いぞ、鋼の!」
「変って言うかキモい!」
「そうだ、それでこそ鋼の!」
「放れろ変質者!!」
「うむ、もっとだ!」


ぎゃあぎゃあと騒ぐ少年が手放せなくて。
最後に甘い懇願で「お願いだから離して」と半泣きの顔で言われて。
今度は生意気な彼の甘い言葉も堪らないと思った。

塩気と甘味。
この二つを兼ね備えている人物なんてそう居ない。

「しょっぱさの中の甘いのも良いな!」
「っつーか本当意味分かんねぇよ! 頭沸いてんじゃねぇのか?!」
「うむ、また塩気か! やるな鋼の!」
「ああああーーーーー!!」

エンドレス。



気が強くて可愛くて。
豪快で照れ屋で。

こんな絶妙な塩梅の彼を手放す事なんて、きっと一生出来ない。


それから。
・・・夜もイイと知るのはもっと後。

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