眠気覚ましSS。

眠気覚ましSS。
「おい・・・」
「・・・」
「おい」
「・・・」
「おい!」
「ん?」
「ん?じゃねーよ!いい加減離せよ!」
「イヤだよ」
先ほどちょっとこちらに、と、執務机の向こうに手招きされて、迂闊にも近寄ったら椅子の上・・・正確には男の膝の上に後ろから捕獲されてしまった。

「〜〜〜っ外れねぇ・・・!」
「それはそうだろうねぇ」
腹の前で組まれた手。
見た目は軽く組まれているのに、一向に離れる気配が見えない。

「まぁ頑張りたまえ」
はっはっはっとムカつく爽やかな笑い声が耳元に響く。
「・・・・・・・・・」
それに外そうと男の手に掛けていた己の手の力を抜いた。
「・・・・・・鋼の?」
「・・・・・・・・・」
少しからかい過ぎたか?と少しだけ焦りを滲ませた気配が背後からする。
「・・・違う」
「ん?」
「・・・そうじゃなくて」
「え?」
ポツリと呟くと聞き返して来る声。
「・・・正面から、抱き締めて、欲しい」
「!」
ピクリとする男の手。
「そうか、そうだな」
いそいそと腕の中のオレの向きを変えようと手を動かして。
キラリと目を光らせた。
「あ」
「じゃーな、エロ大佐!」
一瞬の隙に扉まで移動して、「あ」の字で口を開いたままの男にイーだをしてダッシュした。

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おはようございます。
眠気覚ましにポチポチSS。
もうちょっとだけ続きを考えてたけど時間切れ。
眠い・・・けど今日も忙しいわ〜。

拍手レス止まっていてすみません(>_<)

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