追悼。

追悼。
■「スケバン刑事」漫画家の和田慎二さん死去

「超少女明日香」シリーズや「ピグマリオ」など少女漫画で活躍。テレビドラマ化、映画化もされた「スケバン刑事」は大ヒットした。
(読/売/新/聞より一部抜粋)


すみません、思い切り語りですが。


私の尊敬する漫画家さんである和田慎二先生が7月5日に逝去されました。
訃報を知ったのは少しあとで。
会社に居てサラッとニュース見て、思わず「えっ?!」声を出してしまいました。結構ショック大きかったです…。
帰ってから作品とか調べ直して、しばらく昔を思い出しました。


「ピグマリオ」が一番最初に自分が欲しいと思ったマンガ。小学校入ったばかりの頃かな。
親に古本屋さんで買って貰った1冊が、今も影響を与えるとても大事なものになりました。
読んだら凄く面白くて、でも当時自分で買うにはお金あんまりないから(笑)、すでに既刊で数冊目になっていた本を古本屋さんで出て来るのを待って、バラバラに揃えて行って。でも続きが早く読みたくて、少ない小遣い(笑)から月2回発売の「花/と/ゆ/め」を買っていました。 当時販売価格210円じゃなかったかな。
元々別の雑誌でマンガを描かれていて、彼の他の作品の単行本を探すのに苦労したけど、古本屋さんを回って、超少女明日香も揃えて。他の短編も揃えました。
出版社と何かしらがあって掲載しなくなってからは、本誌を買うのを止めてしまって読む機会もなくなってしまったのですが、時折連載されている作品を店頭で見かけては、活躍されているなぁと思っておりました。
色んな話を今も覚えてます。
本は引っ越す中で処分してしまったものや、探したらあるかもしれない、と言う状態で勿体ない事をしたなぁと思います(版権の都合か、現在絶版のもの多々)。

和田作品は自分の色んな事の原点です。
和田さんの作品がなかったら、マンガに興味も持ってなかったし、絵も描いてなかったし、壮大なスケールの話の中で沢山出てくる様々なテーマ、ピグマリオの中から神話や天文、歴史や文化、言語、技術、善と悪とは、社会問題、自然問題、色んな事に興味を持たなかったと思います。
多分一番マンガを模写したのも和田先生の作品。
何枚も何枚も描いて、連載が終わってしばらくして描く事もなくなって長い時間が経ちますが、今も登場人物の服を覚えていたりします。
後にも先にもファンレターを出したのは和田先生だけです(笑)。小学生の時に一生懸命鉛筆で書きました(笑)。
ファンサービス精神旺盛で、良く自画像で登場されて。ひげモシャモシャの熊みたいなオジサンの自画像だったので(笑)、歳が結構上なのかと思っていましたが、スケバン刑事なんかを描かれた頃はまだ20代だったのですね。凄い!の一言しか出ません。
そう、歳が結構上かもと思っていたのに、どうも自分の中ではずっとそのイメージのまま止まっていて、もう60歳を過ぎておられて。そうですよね。
でも、まだ…早いです。
連載も抱えておられたのに。
新刊も出たばかりだったのに。
続きが読みたい作品もまだまだあるのに、とても残念です。


たくさんの素敵な作品を本当にありがとうございました。

謹んでお悔やみ申し上げます。
奥様とご一緒に天界でゆっくりお過ごし下さいませね。

name
email
url
comment