連日書類に埋もれています。SS

連日書類に埋もれています。SS
連日会議に会議を続けて。
蓄積された疲労の為ややささくれた気分で執務室に戻ると、ソファに金色のアンテナが覗いていた。
「何だ来ていたのか。来る前には連絡をしろとあれほど言っただろう」
歩きながら挨拶もそこそこに説教をすると、リアクション大王から何の反応もなく。
「おい、聞いているのか?」
ドサッと会議資料を机に置いてソファを振り返ると、小さなナリの子供は大きな態度でソファに大の字になって寝ていた。
「このクソガキ・・・」
人が疲れているのに、気持ちよさそうに眠っている。
ヒクリとしながら
「ソファに大の字なんてそうそうなれるもんじゃないな。さすがは豆錬金術師」
、などとイヤミを言ってみても起きる気配はない。
「良い態度だな」
ぶに、と鼻を潰しても起きる事なくむずがるように眉をしかめて手で払ってきた。
「呑気なものだ、上官の部屋で・・・」
「う・・・ん・・・・・・へっくし!」
言いかけると子供の身体のナリに合った小さなくしゃみをした。
ブルリと震えた辺り、鼻を触ったせいではなく寒いようだ。
季節は9月半ば。
もう何も掛けずに眠るには肌寒いだろう。
「・・・まったく」
放っておこうかと思ったが、しばし見つめてため息をついて上着を脱いだ。
「世話の焼ける」
些か乱暴に上着を子供に掛けるが、彼は目を覚ます気配のないまま眉を一瞬しかめた後モソモソと軍服に包まり始めた。
それから丁度うまい具合に襟元部分に顔を埋め、スンと匂いを嗅ぐように鼻を啜る。
「・・・」
その様子をじっと見ていると、彼は襟元にすり寄るようにして鼻で大きく息を吸い込むと、安心するかのようにヘニャリと笑った。
「・・・・・・・・・・・・可愛いじゃないか」
思わず呟いて、はっと我に返る。
「待て待て待て今のは無しだ!コレは礼儀も弁えず上官の部屋で惰眠を貪るクソガキだ」
ブンブンと頭を振って、起こそうと上着を取ろうとすると、彼は嫌がるように軍服を抱き込んだ。
「・・・・・・あぁもう」


結局子供が自然に起き出すまで、起こす事も軍服を取り上げる事も出来ず。

いつしかロイは子供の事ばかり考えて、やさぐれていた事をすっかり忘れていたのであった。

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リハビリSS。
ロイエド未満で。
目眩は大分良くなりましたー。がまだ残業デーです・・・。今し方夕飯食べ終わりました〜。太る!

この週末はゆっくり過ごしつつスパークの原稿準備に入りたいです〜。先日の土日は姉が姪っ子連れて家出してきてたんで何も出来ず・・・。アニハガも見てないよ!
その前のロイエド満載な回(笑)はかろうじて見ましたが!
ビバ!お見舞い!

あ、夏梅さん!
10月(決断はどうされたんですか〜?)にカフェ話楽しみにしてます〜☆
件のコースター画像です(笑)。

他ご連絡。
通販の発送しましたー。別途ご連絡しますね☆

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